1月19日(日) 宮城県石巻市でワークショップの第1回目を開催しました!
昨年度まで「いのちのかたりつぎ」として宮城県石巻市で行ってきたこの事業、
今年は、参加する子どもたちの感性や言葉をつむいで作っていきたいという思いから
『ひかりのことば』をタイトルに付け加えました。
具体的には、伝承交流施設MEET門脇(3.11メモリアルネットワーク)の協力のもと、
語り部の証言や被災した門脇地区のまち歩きなどを通じて学び、
自分たちの感じたことなどから表現を創作していくプログラムで進行します。
あの日の体験談や被災地見学を通して、
これからのワークショップで、
どんな花を咲かせてくれるのか、本当に楽しみです。
◉子どもたちの真剣な眼差し
まずは伝承交流施設MEET門脇のスタッフ、阿部任さんの案内で被災地訪問。
阿部さんは、高校1年生の時に門脇で自宅ごと流され、
9日後に救出されたという被災体験をもっています。
(ご参考リンク:https://www.youtube.com/watch?v=DG1DpivsztE)
今日は館内シアターやプロジェクションマッピングで
発災当時のことについて見聞きした後、
被災当時の避難経路だった高台や、ご実家があった場所(今は小さな公園になっています)をみんなで歩きました。
「家からこの高台まで、子供の足で歩いても3分かかからないんですよね」(阿部さん)
それでも海から数百メートルも離れていたことなどから、逃げる選択をしなかった
その当時の行動を今でも後悔しています
と阿部さんは教えてくださいました。
阿部さんの証言を通じて、震災当時の状況やその後の思いを共有していただき、
参加者それぞれが多くのことを感じ取っている様子でした。
◉感じたこと、心に浮かんだことを描き出してみる
その後のワークショップでは、「心の落書き」と題し、
・阿部さんのお話や見学を通して感じたこと
・それに付随して心に浮かんだこと
などを
模造紙に自由に描く表現活動を行いました。
ワールドカフェ形式でテーブルごとのテーマに沿って、
他のメンバーの表現や言葉も受け取りながら、
自分の中にあるものを描き出してみる・友達と描いたものを共有する
という時間となりました。
他のメンバーの表現に触れることで、さらに発想を深めたり広げたりする姿が印象的でした。
講師陣も一緒にグループに入りながら、
参加者の気づきや想いの表出をサポート。
描き出された模造紙には、
たくさんの色と形、未来への備えに対する考えなどがあふれていました。
次回以降はこの気づきを胸に、いよいよ歌やダンス、お芝居の表現に挑戦していきます!
今回、震災伝承に関わって初めてMEET門脇のような地域の施設にご協力いただき、
私たちスタッフも大変勉強になりました。
阿部任さんはじめ、ご協力くださった公益社団法人3.11メモリアルネットワークスタッフの皆様、ありがとうございました。








